前立腺癌治療薬FLUTAMIDEの体内動態(第3報):ラットにおける反復経口投与後の吸収,分布および排泄
2-Methyl-N-[4-nitro-3-(trifluoromethyl)phenyl]-propanamide(Flutamide)は, Schering-Plough社が開発した非ステロイド系抗アンドロゲン剤であり, 副作用の少ない経口制癌剤として, 前立腺癌治療に欧米で広く使用されている1-3). 前報において我々は, 14C標識したFlutamide(14C-Flutamide)を単回経口投与したのちの吸収, 分布, 排泄および全身オートラジオグラフィーについて明らかにした4). 今回, さらに14C-Flutamideをラットに反復経口投与したときの吸収, 分布および排泄について...
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Published in | 薬物動態 Vol. 10; no. 4; pp. 464 - 469 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本薬物動態学会
31.08.1995
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ISSN | 0916-1139 |
Cover
Summary: | 2-Methyl-N-[4-nitro-3-(trifluoromethyl)phenyl]-propanamide(Flutamide)は, Schering-Plough社が開発した非ステロイド系抗アンドロゲン剤であり, 副作用の少ない経口制癌剤として, 前立腺癌治療に欧米で広く使用されている1-3). 前報において我々は, 14C標識したFlutamide(14C-Flutamide)を単回経口投与したのちの吸収, 分布, 排泄および全身オートラジオグラフィーについて明らかにした4). 今回, さらに14C-Flutamideをラットに反復経口投与したときの吸収, 分布および排泄について検討したので報告する. 材料および方法 1. 標識化合物 14C-Flutamideは, Shering-Plough社より提供された放射化学的純度99%以上, 比放射能1.95MBq/mgの標識体を使用した(Fig. 1). 放射化学的純度の測定は, 薄層クロマトグラフィー(シリカゲル60, F254ガラスプレート, 厚さ0.25mm, E. Merck)で, 展開溶媒は, クロロホルム:酢酸エチル(3:1)で行った. |
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ISSN: | 0916-1139 |