脳腫瘍の免疫学的研究脳腫瘍患者の免疫機能

近年悪性腫瘍患者が腫瘍に対して免疫監視機構を有しておりながら, 腫瘍の発育と共に, その機能の低下が明らかとなってきた. 脳腫瘍の免疫学的治療は, 今後大いに期待されるが, そのためには脳腫瘍患者の免疫機能がいかに保たれているかを明らかにする必要があり, 今回脳腫瘍患者の細胞性免疫と体液性免疫について, 脳腫瘍の種類と病態に応じて検討を加えた. 方法:I. 細胞性免疫学的検討, i)術前末梢血リンパ球数算定99例, ii)遅延型アレルギー反応としてツベルクリン反応施行35例. iii)接触性過敏反応として2-4-dinitrechrclobenzin (DNCB)皮内反応施行, 10例, iv...

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Published inNeurologia medico-chirurgica Vol. 13; no. suppl; pp. 63 - 64
Main Authors 清水隆, 高倉公朋, 鬼頭健一, 久保長生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科学会 01.10.1973
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Summary:近年悪性腫瘍患者が腫瘍に対して免疫監視機構を有しておりながら, 腫瘍の発育と共に, その機能の低下が明らかとなってきた. 脳腫瘍の免疫学的治療は, 今後大いに期待されるが, そのためには脳腫瘍患者の免疫機能がいかに保たれているかを明らかにする必要があり, 今回脳腫瘍患者の細胞性免疫と体液性免疫について, 脳腫瘍の種類と病態に応じて検討を加えた. 方法:I. 細胞性免疫学的検討, i)術前末梢血リンパ球数算定99例, ii)遅延型アレルギー反応としてツベルクリン反応施行35例. iii)接触性過敏反応として2-4-dinitrechrclobenzin (DNCB)皮内反応施行, 10例, iv)BCG接種14例v)健康人骨髄血輸血, 10例.
ISSN:0470-8105