セルロースアセテート膜電気泳動法による血清蛋白分画操作法に関する研究(続)
(はじめに)前回の本学会で長らが電気浸透現象の少ないと言われているセルロースアセテート膜のセラフォーを用いて定電流及び定電圧で泳動した場合の泳動像の差異について報告した. 泳動条件を変えると塗布位置がγ-グロプリンの外側に出なかったり, また実際の展開距離が異なることから今回は新たに検討事項として蒸散流をとりあげ, 電気浸透現象のないセパラックス-SPを用いて蒸散流の測定を行い, 泳動に及ぼす影響について検討したので報告する. (材料と方法)1)材料 検体は東京医科歯科大学附属病院入院及び外来患者血清そして健常人として職員の血清を用いた. 2)方法 (1)泳動装置:泳動槽はCOSMO製, 定電...
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Published in | 生物物理化学 Vol. 36; no. 2; p. 104 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本電気泳動学会
01.04.1992
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Summary: | (はじめに)前回の本学会で長らが電気浸透現象の少ないと言われているセルロースアセテート膜のセラフォーを用いて定電流及び定電圧で泳動した場合の泳動像の差異について報告した. 泳動条件を変えると塗布位置がγ-グロプリンの外側に出なかったり, また実際の展開距離が異なることから今回は新たに検討事項として蒸散流をとりあげ, 電気浸透現象のないセパラックス-SPを用いて蒸散流の測定を行い, 泳動に及ぼす影響について検討したので報告する. (材料と方法)1)材料 検体は東京医科歯科大学附属病院入院及び外来患者血清そして健常人として職員の血清を用いた. 2)方法 (1)泳動装置:泳動槽はCOSMO製, 定電流定電圧装置はアナテック製ELECTOPHORESIS POWER SUPPLY MODEL 500 (2)支持体:セパラックス-SP(6×22cm, 富士写真フィルム製) (3)緩衝液:ベロナール緩衝液(pH8.6, イオン強度0.06, 常光製) (4)泳動条件:定電流で行う場合には0.5, 0.6, 0.7, 0.8, 0.9, 1.0mA/1cm, 定電圧で行う場合には120, 140, 160, 180, 190Vの泳動条件を用いた. |
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ISSN: | 0031-9082 |