長時間の心停止より回復した小児溺水症例

長時間の心停止より高度の後遺症を残すことなく回復した小児溺水の1症例を報告する. 症例は2歳, 女児. 1987年6月18日, 用水路に浮かんでいる所を発見され, 心停止, 呼吸停止, 瞳孔散大状態で近医に搬入された. ただちに心肺蘇生を開始し, 救急車にて蘇生を続行しつつ1次救急病院に搬送した. 病院到着時には心拍動は微弱ながらも再開していた. 麻酔科医によりただちに蘇生術が続行され, 自発呼吸, 対光反射が出現した. 完全心停止時間は8~18分, 心肺蘇生に要した時間は約20分と推定された. 発見より約2時間後に高気圧酸素治療(OHP)目的で1次救急病院より岡大ICUに転送された. 入室時...

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Published in蘇生 Vol. 7; p. 63
Main Authors 八塚秀彦, 塩飽善友, 森本直樹, 橋本秀則, 小坂二度見
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 01.04.1989
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