Hemonetix MCSを用いた末梢血幹細胞(PBSC)採取ならびに移植

Hemonetix社のMCSを用い, 患者8例で24回のPBSC採取を行った. 採取は1例を除きすべてG-CSF(2~10μg/kg)を使用し, 1回あたりCD34細胞で(3.14±4.26)×10^6 個/kg, CFU-GM数で(1.03±0.92)×10^5 個/kgを得た. 移植は5例に実施し(CD34細胞1.57~5.17×10^6 /kg, CFU-GM0.65~L27×10^5 /kg), 全例で速やかに造血の回復をみた(好中球≧500/μl, 10~12日). 1回あたり血液処理量7,090±639ml(126±33ml/kg), 処理時間265±21分であり, 条件が整えば1...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 42; no. 5; p. 235
Main Authors 岸慎治, 今村信, 稲井邦博, 中山, 河合泰一, 福島俊洋, 通山薫, 津谷寛, 上田孝典, 和野雅治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.10.1996
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ISSN0546-1448

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Summary:Hemonetix社のMCSを用い, 患者8例で24回のPBSC採取を行った. 採取は1例を除きすべてG-CSF(2~10μg/kg)を使用し, 1回あたりCD34細胞で(3.14±4.26)×10^6 個/kg, CFU-GM数で(1.03±0.92)×10^5 個/kgを得た. 移植は5例に実施し(CD34細胞1.57~5.17×10^6 /kg, CFU-GM0.65~L27×10^5 /kg), 全例で速やかに造血の回復をみた(好中球≧500/μl, 10~12日). 1回あたり血液処理量7,090±639ml(126±33ml/kg), 処理時間265±21分であり, 条件が整えば1回の採取でも必要細胞数を得ることが可能であった. 他機種より時間を要するが小型軽量かつ安価であり, PBSCT用機器として選択肢の1つになると思われる.
ISSN:0546-1448