口唇裂口蓋裂患者における顎裂部骨移植の経験[第1報]

従来, 唇顎口蓋裂患者に対する治療として, 生後3か月頃の口唇形成術, 1歳半頃の口蓋形成術が行われ, 治療は一応終了といった感があった. その後, 上顎骨の劣成長, 歯列, 言語などの問題がクローズアップされ, これらの障害に対する治療が行われるようになった. 顎裂部骨移植は, 上記患者に存在する上顎骨の欠損(顎裂)に対し, 海綿骨を移植することにより, 鼻腔との交通をふさぎ, 歯槽骨の形態を整え, 正常に歯を萌出させる土台を提供することを目的としている. 本手術の術式ならびに成績等について報告する....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 51; no. 4; p. 292
Main Authors 根岸明秀, 茂木健司, 中曽根良樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.07.2001
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ISSN1343-2826

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Summary:従来, 唇顎口蓋裂患者に対する治療として, 生後3か月頃の口唇形成術, 1歳半頃の口蓋形成術が行われ, 治療は一応終了といった感があった. その後, 上顎骨の劣成長, 歯列, 言語などの問題がクローズアップされ, これらの障害に対する治療が行われるようになった. 顎裂部骨移植は, 上記患者に存在する上顎骨の欠損(顎裂)に対し, 海綿骨を移植することにより, 鼻腔との交通をふさぎ, 歯槽骨の形態を整え, 正常に歯を萌出させる土台を提供することを目的としている. 本手術の術式ならびに成績等について報告する.
ISSN:1343-2826