口腔咽頭疾患に対するKTPレーザー手術

口腔咽頭疾患に対するKTPレーザーの応用についてビデオにて供覧した. 習慣性扁桃炎症例に対する口蓋扁桃摘出術と舌癌T1N1M0で化学療法2クール後の舌部分切除術に対してKTPレーザーを使用した. KTPレーザーは止血的切開能力に優れており, またデフォーカスして照射することで止血操作も可能という利点があり, ファイバーも細く, 口腔咽頭領域への応用に適していることがわかった. 逆に欠点として, ある程度以上の太さの血管からの出血に対しては無効で, コアグレーターもしくは結紮による止血が必要となる, 価格が高い, 着色された防護眼鏡を必要とすることが挙げられた....

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 22; no. 3; p. 113
Main Authors 早野嘉晃, 柴田修宏, 鈴木賢二, 澤田健, 加藤一郎, 澤田達哉, 八木沢幹夫, 西村忠郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.09.2001
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ISSN0288-6200

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Summary:口腔咽頭疾患に対するKTPレーザーの応用についてビデオにて供覧した. 習慣性扁桃炎症例に対する口蓋扁桃摘出術と舌癌T1N1M0で化学療法2クール後の舌部分切除術に対してKTPレーザーを使用した. KTPレーザーは止血的切開能力に優れており, またデフォーカスして照射することで止血操作も可能という利点があり, ファイバーも細く, 口腔咽頭領域への応用に適していることがわかった. 逆に欠点として, ある程度以上の太さの血管からの出血に対しては無効で, コアグレーターもしくは結紮による止血が必要となる, 価格が高い, 着色された防護眼鏡を必要とすることが挙げられた.
ISSN:0288-6200