Rh複合体構成遺伝子におけるヒトとマウスの比較遺伝学的解析

「目的」RhポリペプドとRh50糖蛋白質は赤血球膜上でRh複合体を形成していると考えられている. 近年, ヒトのRhおよびRh50に相当するcDNAがマウスにおいてクローニングされた. 今回, Rh複合体の生物学的機能を解明を目的とし基礎的な情報を蓄積するため, マウスにおけるRHおよびRH50のゲノム構造について検討し若干の知見を得たので報告する. 「方法」マウス(strain:129)のゲノムDNAを用いRHおよびRH50についてイントロン領域が増幅できるようエクソン領域にプライマーを設定した. その後, longPCR法を実施しフラグメントのサイズについて検討した. また, マウス(FS...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 173
Main Authors 近江俊徳, 奥田浩, 亀崎豊実, 岩本禎彦, 梶井英治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
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Summary:「目的」RhポリペプドとRh50糖蛋白質は赤血球膜上でRh複合体を形成していると考えられている. 近年, ヒトのRhおよびRh50に相当するcDNAがマウスにおいてクローニングされた. 今回, Rh複合体の生物学的機能を解明を目的とし基礎的な情報を蓄積するため, マウスにおけるRHおよびRH50のゲノム構造について検討し若干の知見を得たので報告する. 「方法」マウス(strain:129)のゲノムDNAを用いRHおよびRH50についてイントロン領域が増幅できるようエクソン領域にプライマーを設定した. その後, longPCR法を実施しフラグメントのサイズについて検討した. また, マウス(FS-129)BACライブラリーよりRh50BACクローンの単離を行いPCR法と一部シークエンスによりスクリーニングを実施した.
ISSN:0546-1448