経気管支生検で虫卵と肉芽腫を証明しえた肺吸虫症の1例
症例は44歳, 男性. 喀痰, 咳嗽を主訴に来院. 左舌区に結節影を認め, 気管支鏡検査を施行した. 肺癌を疑い, 気管支鏡検査を施行したところ, 経気管支生検で数個の虫卵と肉芽腫を認めた. 気管支洗浄液中にも虫卵を認めた. ウェステルマン肺吸虫に対する血清中抗体陽性で, 感染経路が明らかでなかったものの, 肺吸虫症と診断した. プラジカンテルの投与により, 陰影の改善, 血清抗体価の低下を認め, 有効と判断した....
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Published in | 気管支学 Vol. 22; no. 1; p. 64 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
25.01.2000
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ISSN | 0287-2137 |
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Summary: | 症例は44歳, 男性. 喀痰, 咳嗽を主訴に来院. 左舌区に結節影を認め, 気管支鏡検査を施行した. 肺癌を疑い, 気管支鏡検査を施行したところ, 経気管支生検で数個の虫卵と肉芽腫を認めた. 気管支洗浄液中にも虫卵を認めた. ウェステルマン肺吸虫に対する血清中抗体陽性で, 感染経路が明らかでなかったものの, 肺吸虫症と診断した. プラジカンテルの投与により, 陰影の改善, 血清抗体価の低下を認め, 有効と判断した. |
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ISSN: | 0287-2137 |