山梨県における在宅休日夜間(終夜)救急歯科医療の実態について
山梨県歯科医師会では, 在宅当番医による休日夜間[終夜(PM5:00~AM7:00)]の救急歯科医療を実施し, 夜間救急歯科医療体制の検討や住民ニーズの実情を調査したところ, 以下の結果を得た. 1. 患者は男性が多く, 年齢区分では20歳台が40%を占め, 次いで10歳未満が多かった. 2. 実施日数70日, 問い合わせ件数104件, 来院患者数94人であり, 1晩平均の来院患者数は1.3(±1.3)人であった. 3. 来院時間は22時までが64%を占めたが, 24時以降の来院が15%あった. 4. 処置内容は歯髄処置が62%で最も多く, 処置時間の平均は36.8(±18.6)分であった....
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Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 50; no. 1; p. 136 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔衛生学会
30.01.2000
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Summary: | 山梨県歯科医師会では, 在宅当番医による休日夜間[終夜(PM5:00~AM7:00)]の救急歯科医療を実施し, 夜間救急歯科医療体制の検討や住民ニーズの実情を調査したところ, 以下の結果を得た. 1. 患者は男性が多く, 年齢区分では20歳台が40%を占め, 次いで10歳未満が多かった. 2. 実施日数70日, 問い合わせ件数104件, 来院患者数94人であり, 1晩平均の来院患者数は1.3(±1.3)人であった. 3. 来院時間は22時までが64%を占めたが, 24時以降の来院が15%あった. 4. 処置内容は歯髄処置が62%で最も多く, 処置時間の平均は36.8(±18.6)分であった. 終夜体制の休日夜間救急歯科医療を実施しているのは, 他県には例がなかったが, 山梨県救急医療情報センターへの歯科の照会件数のうち, 休日夜間の救急歯科診療に対する県民のニーズは高かった. 以上の結果から, 県民が24時間安心して生活するうえで, 医科の他科と同様の夜間救急医療体制が歯科にも必要であると思われた. |
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ISSN: | 0023-2831 |