膀胱鏡用腫瘍内レーザー放射型MICRO LASER RODについて

Nd-YAGレーザーはその特性より内視鏡下レーザー照射による腫瘍破壊に有効であることは認められている. しかし従来の方法は腫瘍表面からクオーツファイバーを離して照射しないと熱エネルギーが先端部に蓄積し, クオーツファイバーがやけきれ, 一時的に使用不可能となる, 照射部位が限られる, 腫瘍の大きさに制限がある, エネルギーロスがあるなどの問題点があった. われわれは膀胱腫瘍に対して新しいレーザー治療法としての膀胱鏡用腫瘍内レーザー放射の可能性について検討を加え, レコード針様のニューセラミックスをクオーツファイバーの先端につけた腫瘍内レーザー放射用MICRO LASER RODを各種考案しその...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 5; no. 2; p. 95
Main Authors 和志田裕人, 津ケ谷正行, 平尾憲昭, 阪上洋, 岩瀬豊, 大工園則男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 01.10.1984
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Summary:Nd-YAGレーザーはその特性より内視鏡下レーザー照射による腫瘍破壊に有効であることは認められている. しかし従来の方法は腫瘍表面からクオーツファイバーを離して照射しないと熱エネルギーが先端部に蓄積し, クオーツファイバーがやけきれ, 一時的に使用不可能となる, 照射部位が限られる, 腫瘍の大きさに制限がある, エネルギーロスがあるなどの問題点があった. われわれは膀胱腫瘍に対して新しいレーザー治療法としての膀胱鏡用腫瘍内レーザー放射の可能性について検討を加え, レコード針様のニューセラミックスをクオーツファイバーの先端につけた腫瘍内レーザー放射用MICRO LASER RODを各種考案しその一部を実用化した. さらにレーザー治療用の膀胱鏡についても検討を行っているので合わせて報告する.
ISSN:0288-6200