近畿臍帯血バンクへの奈良医大輸血部の関与
緒言:近畿臍帯血バンク(事務局:兵庫医大輸血部)は96年2月に全国で2番目の臍帯血バンクとして発足し, 当院輸血部はこのサブセンターとして活動している. この状況と派生した諸問題について述べる. 現況と結果:当院輸血部では, 幹細胞の分離・凍結・保存をはじめ, CFU-GM・CD34陽性細胞率及びHIV-Ab・CMV-PCRの測定を行っている. 尚, 細菌培養検査は当院中央臨床検査部へ, HLA class Iは奈良県赤十字血液Cへ, HLA classIIは京都府赤十字血液Cへサンプルを送付し測定を行っている. その後, 輸血部で登録に必要な全てのデーターをそろえ, 近畿臍帯血バンク事務局へ...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 45; no. 5; p. 642 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.10.1999
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Summary: | 緒言:近畿臍帯血バンク(事務局:兵庫医大輸血部)は96年2月に全国で2番目の臍帯血バンクとして発足し, 当院輸血部はこのサブセンターとして活動している. この状況と派生した諸問題について述べる. 現況と結果:当院輸血部では, 幹細胞の分離・凍結・保存をはじめ, CFU-GM・CD34陽性細胞率及びHIV-Ab・CMV-PCRの測定を行っている. 尚, 細菌培養検査は当院中央臨床検査部へ, HLA class Iは奈良県赤十字血液Cへ, HLA classIIは京都府赤十字血液Cへサンプルを送付し測定を行っている. その後, 輸血部で登録に必要な全てのデーターをそろえ, 近畿臍帯血バンク事務局へ送付・登録する. 98年9月末現在, 当院では登録臍帯血342件のうち138件の登録を行い, バンクを介した13例14回の移植のうち, 6回について臍帯血の提供を行った. 考察:現在, 暖帯血の採取・保存課程や各検査は, 担当施設の研究費等でまかなわれており, 産科医師・地域赤十字血液C及び検査部との密接な協力関係が今後のバンクの発展において不可欠である. |
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ISSN: | 0546-1448 |