発症後長期間経過した帯状疱疹後神経痛に対する集学的治療
発症後3年以上を経過した帯状疱疹後神経痛(PHN)に対してもレーザー治療を主体とする治療で軽快例を経験しているので報告する. 症例1 73才男性 左Th5~8領域の焼け付く痛み, 感覚障害を伴うPHNで発症後3年10ヵ月を経過していた. 初診時より入院の上で1日2回の半導体レーザー治療を開始した. ペインスコア(PS)は当初はさほど変化せず経過した. 13日目より1週間隔で3回の硬膜外ブロックを行い, さらに抗うつ薬を組み合わせた. 徐々にPSが低下し, 最終的には感覚障害を残したがPSで1~2/10となって退院した. 症例2 68才女性 左V1領域のPHNで焼け付くような痛みが9年間持続して...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 4; p. 47 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本レーザー医学会
28.12.1996
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Summary: | 発症後3年以上を経過した帯状疱疹後神経痛(PHN)に対してもレーザー治療を主体とする治療で軽快例を経験しているので報告する. 症例1 73才男性 左Th5~8領域の焼け付く痛み, 感覚障害を伴うPHNで発症後3年10ヵ月を経過していた. 初診時より入院の上で1日2回の半導体レーザー治療を開始した. ペインスコア(PS)は当初はさほど変化せず経過した. 13日目より1週間隔で3回の硬膜外ブロックを行い, さらに抗うつ薬を組み合わせた. 徐々にPSが低下し, 最終的には感覚障害を残したがPSで1~2/10となって退院した. 症例2 68才女性 左V1領域のPHNで焼け付くような痛みが9年間持続していた. 当初より1日2回の半導体レーザー照射に抗うつ薬を組み合わせて治療した. 治療開始後1週間ほどでPSが下がりはじめ, 3週後には5/10となった. とくに神経ブロックは行わず順調に経過し, 最終的にはPSで3/10となり, 満足して退院した. 発症後長期間を経過した症例に対しての半導体レーザー治療を主体とした治療の有効性について検討する. |
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ISSN: | 0288-6200 |