当院におけるハイパーサーミア治療の現状

【はじめに】当院では1993年にサーモトロンRF-8を導入し, 温熱療法を開始した. 過去10年の症例数は, 深部加温102人, 浅部加温11人で合計655回の加温を行った. 温熱療法のスタッフとして, ハイパーサーミア学会認定医3名, ハイパーサーミア学会認定技士2名, 臨床工学技士4名, 外来系看護師4名が交代で治療を担当し, 実際の治療は, 医師1名技士1名, 看護師1名で行っている. 今回, 温熱療法の副作用である疼痛, 熱感, 疲労感の軽減に対して当院で行っている対策について報告する. 【対策】1)グリッピング法 2)冷庵法 3)装置の冷却能力UP4) 循環冷却液に0.5%食塩を使用...

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Published in日本ハイパーサーミア学会誌 Vol. 19; no. 4; p. 207
Main Authors 中嶋喜代子, 仁田吉郎, 林一俊, 前田博司, 川上かをる, 平尾幸一, 清水輝久, 國崎忠臣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハイパーサーミア学会 01.12.2003
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ISSN0911-2529

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Summary:【はじめに】当院では1993年にサーモトロンRF-8を導入し, 温熱療法を開始した. 過去10年の症例数は, 深部加温102人, 浅部加温11人で合計655回の加温を行った. 温熱療法のスタッフとして, ハイパーサーミア学会認定医3名, ハイパーサーミア学会認定技士2名, 臨床工学技士4名, 外来系看護師4名が交代で治療を担当し, 実際の治療は, 医師1名技士1名, 看護師1名で行っている. 今回, 温熱療法の副作用である疼痛, 熱感, 疲労感の軽減に対して当院で行っている対策について報告する. 【対策】1)グリッピング法 2)冷庵法 3)装置の冷却能力UP4) 循環冷却液に0.5%食塩を使用 5)循環ボディーアースを使用【結果】当院では50分の治療を実施しているが, 上記対策を行うようになってからは, 初回の副作用による治療中止が少なくなった.
ISSN:0911-2529