汎用データーベースソフトの学内ネットワークの応用Web上での簡易予約管理システム・検査レポート・電子掲示板

近年, 医療情報の電子化や共有化の必要性が強調されているが, その為にオーダリングシステムや電子カルテシステムなどを本格的に稼働させるには大掛かりな工事, 莫大なコストなど問題も多い. そこで汎用データベースソフトをもちいて当科における情報を学内LAN上で共有化しようと試みた. 今回はその概要と有用性, および問題点について報告する. システム構築に際しネットワークは学内LANを使用, サーバにMacintosh PowerPC, データベースソフトにFile Maker社の「ファイルメーカーPro4.0」, クライアントとしてMacintosh PowerPCをそれぞれ使用した. またブラウ...

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Published in歯科放射線 Vol. 39; no. 1; p. 63
Main Authors 香川豊宏, 塙茂生, 瀬々良介, 太田隆介, 小川和久, 和田忠子, 森進一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯科放射線学会 31.03.1999
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ISSN0389-9705

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Summary:近年, 医療情報の電子化や共有化の必要性が強調されているが, その為にオーダリングシステムや電子カルテシステムなどを本格的に稼働させるには大掛かりな工事, 莫大なコストなど問題も多い. そこで汎用データベースソフトをもちいて当科における情報を学内LAN上で共有化しようと試みた. 今回はその概要と有用性, および問題点について報告する. システム構築に際しネットワークは学内LANを使用, サーバにMacintosh PowerPC, データベースソフトにFile Maker社の「ファイルメーカーPro4.0」, クライアントとしてMacintosh PowerPCをそれぞれ使用した. またブラウザにNetscape Navigator4.0Jを用いた. 実際にWeb上にて共有する為にはデータ受渡し用のプログラムが必要で, それをHTML(Hyper Text Markup Language)とFDML(FileMaker Text Markup Language)の言語にて作成した. 今回, 共有化した情報は, 1) 現在ノートに手書きで行っている検査予約, 2) 一台のPCのみで入力を行っていた検査レポート, 3) 掲示板に展示したり, 口頭で連絡していた当科内の連絡事項, の3点である. まずソフト上でそれぞれの情報にあったデータベースを作り, HTMLとFDMLにてWeb上でデータの共有化を行った. 何れの情報もWeb上に公開する事でLANに接続されてあるPCであれば何れのクライアントからでも, サーバーの情報にアクセスすることができ, データの入力/更新/変更のアクセスでのタイムロスをかなり減らす事が可能となった. しかし, 問題点としてクライアントの数の不足, セキュリティの確保, ブラウザソフトのエラー, プログラムバグ, 情報量によるトラフィックの低下などが考えられた.
ISSN:0389-9705