秋田センターにおける洗浄血小板への取り組み

1997年度に全国の医療機関より報告された輸血副作用報告では, 非溶血性副作用が全体の76%を占めている. そのうち, 蕁麻疹・発熱等の軽症例で全体の6割を, アナフィラキシー様反応を含む非溶血性副作用のほとんどが濃厚血小板製剤に起因するものである. 主な原因としては製剤中の血漿タンパクによるものとされる. それらの副作用を防ぐための選択肢の一つに洗浄血小板があり, 適応症として白血病・再生不良性貧血など血小板を頻回使用する患者の重篤な副作用を軽減するのに有効である....

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 45; no. 6; p. 966
Main Authors 吉田斉, 寺田亨, 阿部真, 大里則子, 川上敬三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1999
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ISSN0546-1448

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Summary:1997年度に全国の医療機関より報告された輸血副作用報告では, 非溶血性副作用が全体の76%を占めている. そのうち, 蕁麻疹・発熱等の軽症例で全体の6割を, アナフィラキシー様反応を含む非溶血性副作用のほとんどが濃厚血小板製剤に起因するものである. 主な原因としては製剤中の血漿タンパクによるものとされる. それらの副作用を防ぐための選択肢の一つに洗浄血小板があり, 適応症として白血病・再生不良性貧血など血小板を頻回使用する患者の重篤な副作用を軽減するのに有効である.
ISSN:0546-1448