中小企業共同安全衛生改善事業助成制度の実績報告

昭和61年度から開始した中小企業共同安全衛生改善事業助成制度(以下改善事業)が3サイクル9年間実施され, 平成6年度で終了した. 登録機関である当協会で実施した県内中小企業の作業環境測定, 特殊健康診断の結果をまとめ, 考察を得た. [対象及び方法]3サイクル17集団で作業環境測定を実施した183事業場と, 特殊健康診断を受診したのべ18,105名を対象とし, 各サイクル, 集団, 実施年度ごとに集計した. [結果及び考察]1)作業環境測定実施状況:1, 2サイクルでは事務手続きの繁雑さによる遅れから, 開始年度に実績がない集団があった. 事業場数の経年変動はほとんどの集団でみられず, 期間中...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 37; no. 6; p. 421
Main Authors 小山正範, 田頭旬子, 高橋敏子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.11.1995
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Summary:昭和61年度から開始した中小企業共同安全衛生改善事業助成制度(以下改善事業)が3サイクル9年間実施され, 平成6年度で終了した. 登録機関である当協会で実施した県内中小企業の作業環境測定, 特殊健康診断の結果をまとめ, 考察を得た. [対象及び方法]3サイクル17集団で作業環境測定を実施した183事業場と, 特殊健康診断を受診したのべ18,105名を対象とし, 各サイクル, 集団, 実施年度ごとに集計した. [結果及び考察]1)作業環境測定実施状況:1, 2サイクルでは事務手続きの繁雑さによる遅れから, 開始年度に実績がない集団があった. 事業場数の経年変動はほとんどの集団でみられず, 期間中継続的に実施していたことが伺えた. しかし, ある同一業種の集団では年度を経るに従って, 実施数が減少していた. 継続性(事業終了翌年の実施有無)は11集団で有り, 定着性がみられた. 2)作業環境測定評価結果:粉じん及び有機溶剤ではいずれも経年で2, 3管理区分の減少はなく, ほぼ同じ割合で推移していた.
ISSN:1341-0725
1349-533X