CK-Mサブユニット変異
【目的】CK(creatine kinase)-Mサブユニット変異と考えられる症例に遭遇したので報告する. 【症例】患者は1982年遺伝性の多発性嚢胞腎と診断された男性で, 現在59歳. 1985年両腎を摘出し, 以後CAPD(連続携行式腹膜灌流)治療を受けながら社会復帰している. 【方法】CKアイソザイム測定はタイタンIII(Helena)を支持体とし, 0. 06Mトリス塩酸EDTA緩衝液pH8.6で, 180V, 25分間電気泳動を行なった. 染色はイアトロセットCK-S(ヤトロン)を用い, 37℃, 30分間染色した. CK-MMアイソフォームの測定はタイタンIIIを支持体とし, AC...
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Published in | 生物物理化学 Vol. 37; no. 5; p. 294 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本電気泳動学会
01.10.1993
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ISSN | 0031-9082 |
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Summary: | 【目的】CK(creatine kinase)-Mサブユニット変異と考えられる症例に遭遇したので報告する. 【症例】患者は1982年遺伝性の多発性嚢胞腎と診断された男性で, 現在59歳. 1985年両腎を摘出し, 以後CAPD(連続携行式腹膜灌流)治療を受けながら社会復帰している. 【方法】CKアイソザイム測定はタイタンIII(Helena)を支持体とし, 0. 06Mトリス塩酸EDTA緩衝液pH8.6で, 180V, 25分間電気泳動を行なった. 染色はイアトロセットCK-S(ヤトロン)を用い, 37℃, 30分間染色した. CK-MMアイソフォームの測定はタイタンIIIを支持体とし, AC緩衝液(Helena)を用い, 300V, 50分間電気泳動を行なった. 染色はCKアイソザイムと同様である. ゲル濾過による分子量の測定はFPLC(Pharmacia)によりSuperdex 200 HR10/30カラム(Pharmacia)を用いた. 0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)に0.15M NaClを添加した溶液で溶出した. CK-MMアイソザイムの分取はDEAE-Sephadex-A50を用いたMercerの方法1)に準じて行なった. |
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ISSN: | 0031-9082 |