岩手県内某大規模事業所における歯科検診結果の考察

平成15年度4~7月までの間, 平成16年度4~7月までの間, 岩手県内某大規模事業所従業員を対象に, 歯科検診(現在歯数, DMFT, CPI, 歯肉の腫脹と発赤)およびアンケート調査(困りごとの有無, 冷, 温痛の有無, 歯肉からの出血の有無, かかりつけの歯科医院の有無, 歯磨きの回数, そして歯, 口腔で気になることの7項目)を行った. 歯科検診数は平成15年2,273名, 平成16年2,279名で, 年代別受診者は, 40歳代が一番多く, 続いて50歳代, 30歳代であった. 現在歯数は, 各年代とも20本を超えていたが, 年代が上がるほど減少していた. しかし, 岩手県平均(平成1...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 55; no. 3; p. 224
Main Authors 金子良司, 大黒英貴, 大川義之, 熊谷正春, 佐藤保
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔衛生学会 30.07.2005
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ISSN0023-2831

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Summary:平成15年度4~7月までの間, 平成16年度4~7月までの間, 岩手県内某大規模事業所従業員を対象に, 歯科検診(現在歯数, DMFT, CPI, 歯肉の腫脹と発赤)およびアンケート調査(困りごとの有無, 冷, 温痛の有無, 歯肉からの出血の有無, かかりつけの歯科医院の有無, 歯磨きの回数, そして歯, 口腔で気になることの7項目)を行った. 歯科検診数は平成15年2,273名, 平成16年2,279名で, 年代別受診者は, 40歳代が一番多く, 続いて50歳代, 30歳代であった. 現在歯数は, 各年代とも20本を超えていたが, 年代が上がるほど減少していた. しかし, 岩手県平均(平成16年実施岩手県歯科疾患実態調査)と比較するとどの年代でも現在歯数は多かった. 未処置歯数は, 平成15年より平成16年は減少していた. CPIでは, 0および1が減少し, 2, 3, 4が増加していた. 岩手県平均と比較すると若年者においてCPIが高い者が多かった. 歯磨きの回数は, 半数を超える人が1日2回で, 続いて3回, 1回であった. かかりつけ歯科医の有無については, 年齢を増すごとに増えて, 受診者全体についても, 平成15年より平成16年が増加していた.
ISSN:0023-2831