予備登院中に実施した補綴臨床に関する問題解決型学習の評価

現在, 従来型の歯科医学教育に対する様々な問題点が指摘されてきている. 当分野においても有効な学習方略の1つとされている問題解決型学習を実施し, その方法と学習効果について検討を行ったので報告する. 対象は予備登院中の5年次生とし, 補綴臨床に関する3つのシナリオについての問題解決型学習を実施した. 1グループは6~7名で, 問題抽出, グループ学習と発表の準備, 発表と討議を実施し, 終了時にアンケートを実施した. 学習方法への導入はスムースで, 学習方法やその内容に対する学生評価は高かった. モチベーションも高く, 積極的な学習行動が認められた. さらに, グループ討議により, 相互学習に...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 59; no. 4; p. 173
Main Authors 有田正博, 津田緩子, 槙原絵理, 安藤良子, 麻生千織, 大丸仁, 中村恵子, 松木貴彦, 八木まゆみ, 鱒見進一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.10.2005
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Summary:現在, 従来型の歯科医学教育に対する様々な問題点が指摘されてきている. 当分野においても有効な学習方略の1つとされている問題解決型学習を実施し, その方法と学習効果について検討を行ったので報告する. 対象は予備登院中の5年次生とし, 補綴臨床に関する3つのシナリオについての問題解決型学習を実施した. 1グループは6~7名で, 問題抽出, グループ学習と発表の準備, 発表と討議を実施し, 終了時にアンケートを実施した. 学習方法への導入はスムースで, 学習方法やその内容に対する学生評価は高かった. モチベーションも高く, 積極的な学習行動が認められた. さらに, グループ討議により, 相互学習による教育効果が認められた.
ISSN:0368-6833