当院で過去4年間に経験した気道異物のまとめ

平成7年から平成10年までの過去4年間で当院で経験した小児を除いた気道異物での入院患者は7名で, 男性5名, 女性2名, 年齢は59~83歳で平均71.3歳である. 異物の種類は食物が5例でその他が2例である. 主な嵌頓部位は気管1例, 右気管支5例, 左気管支が1例である. 患者の基礎疾患は脳血管障害等3例, 呼吸器疾患1例である. ADLは5例で自立, 2例が寝たきり全介助である. 肺炎の合併は3例で認め, 内1例は異物との関連ははっきりしなかった. 異物の除去方法は気管支鏡によるものが6例, 硬性鏡によるものが1例である. 気管支鏡によるもので除去に使われたのは鉗子が4例, フォガティー...

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 2; p. 118
Main Authors 若原建二, 柳瀬賢次, 中村美加栄, 豊田高彰, 土手邦夫, 粟津希, 丸山繁, 花岡亮輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.03.1999
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Summary:平成7年から平成10年までの過去4年間で当院で経験した小児を除いた気道異物での入院患者は7名で, 男性5名, 女性2名, 年齢は59~83歳で平均71.3歳である. 異物の種類は食物が5例でその他が2例である. 主な嵌頓部位は気管1例, 右気管支5例, 左気管支が1例である. 患者の基礎疾患は脳血管障害等3例, 呼吸器疾患1例である. ADLは5例で自立, 2例が寝たきり全介助である. 肺炎の合併は3例で認め, 内1例は異物との関連ははっきりしなかった. 異物の除去方法は気管支鏡によるものが6例, 硬性鏡によるものが1例である. 気管支鏡によるもので除去に使われたのは鉗子が4例, フォガティーカテーテルが2例である. 気道異物の除去には気管支鏡は有効と考えられた.
ISSN:0287-2137