血液成分分離装置CS-3000による単核球の分離について

ABO不適合同種骨髄移植において, major mismatchの場合には移植骨髄から赤血球を除去する必要がある. 通常は採取したFicoll-Conrayなどを用いた比重遠心法にて単核球を分離してこれを移植片としているが, 操作に手間と時間がかかるのが難点である. これを解消するために血液成分分離装置を用いて採取骨髄中から単核球を分離する試みもなされているが, CS-3000に関しては装置自体が有する制約もあってその報告は少ない. 我々は, CS-3000を用いて骨髄中の単核球を回収する目的で, まず末梢単核球の分離および赤血球の除去に関して各々の分離能および除去率を, 通常のCS-3000...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 38; no. 3; pp. 482 - 483
Main Authors 直原徹, 政氏伸夫, 渡邊雅男, 松浦淳, 田中淳司, 木山善雄, 森井健, 武田宏司, 比嘉敏夫, 笠井正晴, 林隆則, 横田亘弘, 三浦玲子, 橋野聡, 小林一, 藤井義博, 小林正伸, 今村雅寛, 桜田恵右, 宮崎保
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.06.1992
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ISSN0546-1448

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Summary:ABO不適合同種骨髄移植において, major mismatchの場合には移植骨髄から赤血球を除去する必要がある. 通常は採取したFicoll-Conrayなどを用いた比重遠心法にて単核球を分離してこれを移植片としているが, 操作に手間と時間がかかるのが難点である. これを解消するために血液成分分離装置を用いて採取骨髄中から単核球を分離する試みもなされているが, CS-3000に関しては装置自体が有する制約もあってその報告は少ない. 我々は, CS-3000を用いて骨髄中の単核球を回収する目的で, まず末梢単核球の分離および赤血球の除去に関して各々の分離能および除去率を, 通常のCS-3000の採取プログラムに変更を加えた方法で比較検討したので報告する.
ISSN:0546-1448