f-MRIを用いた口腔内感覚の知覚および認知に関する臨床的研究
f-MRI(functional MRI)を用いて歯根膜感覚の知覚および認知過程における大脳皮質各領域の役割を解明すること. 正常の咀嚼機能を持つ5名の右利きvolunteersを被検者とした. Taskとして, 左側片側tapping運動を行い, fMRI撮影を行った. 5名の被検者とも, 左側片側tapping運動により脳内の2つの領域にBOLD信号の上昇を認めた. 特に, 右側の大脳皮質一次体性感覚野および左右側一次運動野の口腔顔面領域には顕著な信号上昇を認めた. Taskを行っている時間ではBOLD信号上昇が認められ, 休止の間は信号が抑制されていた. fMRIは歯根膜感覚の知覚および...
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Published in | 九州歯科学会雑誌 Vol. 59; no. 4; p. 186 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州歯科学会
25.10.2005
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ISSN | 0368-6833 |
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Summary: | f-MRI(functional MRI)を用いて歯根膜感覚の知覚および認知過程における大脳皮質各領域の役割を解明すること. 正常の咀嚼機能を持つ5名の右利きvolunteersを被検者とした. Taskとして, 左側片側tapping運動を行い, fMRI撮影を行った. 5名の被検者とも, 左側片側tapping運動により脳内の2つの領域にBOLD信号の上昇を認めた. 特に, 右側の大脳皮質一次体性感覚野および左右側一次運動野の口腔顔面領域には顕著な信号上昇を認めた. Taskを行っている時間ではBOLD信号上昇が認められ, 休止の間は信号が抑制されていた. fMRIは歯根膜感覚の知覚および認知過程における大脳皮質各領域の役割を解明する手段として有効な手段と成りうる. |
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ISSN: | 0368-6833 |