発達に障害のある子どもの将来を考える:ジョブコーチを通して見えてきたこと

(司会 金沢大学 大井学) 今回の教育講演では, 柴田珠里先生に「発達に障害のある子どもの将来を考える」というタイトルでお話しいただきます. 柴田先生はペンシルバニアとイリノイでLD並びにリハビリテーションカウンセリングを専攻され, 日本にお戻りになってからは, 臨床心理士として, 横浜やまびこの里仲町台センターでお仕事をされています. 発達障害をもつ成人の就労支援, 移行支援という貴重なご経験から, こうした方々の生涯発達を見通した支援や, 特に青年期・成人期でのコミュニケーションサービスのニーズがどのようなものかということについて, ご示唆を賜りたいと思います. 1. はじめに 横浜やまび...

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Published inコミュニケーション障害学 Vol. 24; no. 3; pp. 203 - 207
Main Author 柴田珠里
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本コミュニケーション障害学会 31.12.2007
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ISSN1347-8451

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Summary:(司会 金沢大学 大井学) 今回の教育講演では, 柴田珠里先生に「発達に障害のある子どもの将来を考える」というタイトルでお話しいただきます. 柴田先生はペンシルバニアとイリノイでLD並びにリハビリテーションカウンセリングを専攻され, 日本にお戻りになってからは, 臨床心理士として, 横浜やまびこの里仲町台センターでお仕事をされています. 発達障害をもつ成人の就労支援, 移行支援という貴重なご経験から, こうした方々の生涯発達を見通した支援や, 特に青年期・成人期でのコミュニケーションサービスのニーズがどのようなものかということについて, ご示唆を賜りたいと思います. 1. はじめに 横浜やまびこの里は, 横浜市自閉症児・者親の会が1989年に設立した社会福祉法人です. 以来, 自閉症のある人たちの「自立と地域生活の実現」, 「生活・就労・余暇への包括的な支援の提供」を目指して取り組んできました. 本日は, 発達障害のある人の就労支援に携わる立場から, 成人期に見られる課題, 特に就労上の課題とその対応, そして就労に向けた支援の視点についてお話しします.
ISSN:1347-8451