気管・気管支乳頭腫の2例

気管・気管支乳頭腫は稀な疾患であり, 腫瘍の増大に伴い呼吸器症状等が出現して, 初めて発見されることが多い. 今回は2例の遠隔期成績について報告する. 56歳男性, 咽頭部違和感を主訴に近医受診. 気管支鏡にて気管内に腫瘍を認め, 生検で乳頭腫と診断され約半年経過みるも, 咳嗽増強したためエタノール局注施行した. 腫瘍の縮小得られず当院紹介受診. Nd-YAGレーザー焼灼施行し, 2年11ヵ月経過中である. 64歳男性, 嗄声を主訴に近医受診. 喉頭腫瘍にて切除施行. 経過観察中, 気管内にも腫瘍を認め, 生検で乳頭腫と診断され当院紹介受診. Nd-YAGレーザー焼灼施行し, 4年経過中である...

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 7; p. 520
Main Authors 長束美貴, 内田修, 鉄田聡哉, 土田敬明, 小中千守, 加藤治文, 海老原善郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.1999
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Summary:気管・気管支乳頭腫は稀な疾患であり, 腫瘍の増大に伴い呼吸器症状等が出現して, 初めて発見されることが多い. 今回は2例の遠隔期成績について報告する. 56歳男性, 咽頭部違和感を主訴に近医受診. 気管支鏡にて気管内に腫瘍を認め, 生検で乳頭腫と診断され約半年経過みるも, 咳嗽増強したためエタノール局注施行した. 腫瘍の縮小得られず当院紹介受診. Nd-YAGレーザー焼灼施行し, 2年11ヵ月経過中である. 64歳男性, 嗄声を主訴に近医受診. 喉頭腫瘍にて切除施行. 経過観察中, 気管内にも腫瘍を認め, 生検で乳頭腫と診断され当院紹介受診. Nd-YAGレーザー焼灼施行し, 4年経過中である.
ISSN:0287-2137