心筋梗塞回復期入院型Phase IIリハビリテーションの期間短縮の試みについて

「目的」心筋梗塞回復期リハビリテーションを2週間入院型で施行し, その効果を検討した. 「方法」急性期治療終了後の心筋梗塞患者に, 監視下の運動療法と患者教育を柱とした2週間の入院型回復期リハを実施し, 4週間入院型および非リハ群と比較した. 「結果と結論」2週間型リハでも4週間型と同程度の退院時, 6カ月後の運動耐容能・脂質の改善が得られた. 運動習慣は非リハ群に比し2週間型では獲得されたが, 4週間型より少ない傾向があった. 不安はリハ後に有意に低下したが, 非リハ群は不変であった. 入院によるPhase IIリハの期間は2週間に短縮が可能であるが, リハ効果維持のためには継続した教育など...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 37; no. 1; p. 65
Main Authors 上月正博, 吉田俊子, 吉田一徳, 神本昌宗, 原田卓, 山本千登勢, 樋渡正夫, 佐藤徳太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.01.2000
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Summary:「目的」心筋梗塞回復期リハビリテーションを2週間入院型で施行し, その効果を検討した. 「方法」急性期治療終了後の心筋梗塞患者に, 監視下の運動療法と患者教育を柱とした2週間の入院型回復期リハを実施し, 4週間入院型および非リハ群と比較した. 「結果と結論」2週間型リハでも4週間型と同程度の退院時, 6カ月後の運動耐容能・脂質の改善が得られた. 運動習慣は非リハ群に比し2週間型では獲得されたが, 4週間型より少ない傾向があった. 不安はリハ後に有意に低下したが, 非リハ群は不変であった. 入院によるPhase IIリハの期間は2週間に短縮が可能であるが, リハ効果維持のためには継続した教育などの検討が必要であると示唆された.
ISSN:0034-351X