たこつぼ心筋症(たこつぼ様一過性心機能障害)の再現性について

たこつぼ型心筋症とは広島市民病院内科の佐藤らにより名付けられた名称で1), 突然の胸痛など急性心筋梗塞に類似する症状で発症し, 左室心尖部を中心とした無収縮, ツボ型拡張を示すが, 急性期の冠状動脈造影で有意な狭窄なく, 左心室造影所見や心電図所見が短期間で正常化する病態を指す. 彼らはこの広範な心室の無収縮域は冠状動脈一枝の灌流域では説明が不可能であり, 多枝攣縮による気絶心筋の臨床例と見なした2). 名称については, 驚愕心筋3)などの呼称を別にすれば, 「たこつぼ」を冠するものが多い....

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Published in心臓 Vol. 36; no. 1; pp. 30 - 33
Main Authors 河合祥雄, 山田京志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 丸善 15.01.2004
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Summary:たこつぼ型心筋症とは広島市民病院内科の佐藤らにより名付けられた名称で1), 突然の胸痛など急性心筋梗塞に類似する症状で発症し, 左室心尖部を中心とした無収縮, ツボ型拡張を示すが, 急性期の冠状動脈造影で有意な狭窄なく, 左心室造影所見や心電図所見が短期間で正常化する病態を指す. 彼らはこの広範な心室の無収縮域は冠状動脈一枝の灌流域では説明が不可能であり, 多枝攣縮による気絶心筋の臨床例と見なした2). 名称については, 驚愕心筋3)などの呼称を別にすれば, 「たこつぼ」を冠するものが多い.
ISSN:0586-4488