加硫ゴムの強度特性及び伸張発熱特性と動的粘弾特性

スチレンブタジエンゴム (SBR) 及びエチレンプロピレンゴム (EPDM) 加硫物に80-100℃の熱劣化を与え, 強度特性, 伸張発熱温度, 及び損失係数などを測定し, これらの相関性を検討した結果, 以下の結論を得た. 1) 熱劣化を与えたSBR及びEPDMについて, 引張強さ及び破断時の伸びなどの物性が規格化した損失係数の最大値により1次式で表現された. このことは従来の天候劣化あるいは促進劣化を与えたSBRの場合の結果と同一であった. 2) SBR及びEPDMの最高伸張発熱温度も規格化した損失係数の最大値により1次式で表現された. 3) 最高伸張発熱温度を測定することによりゴムの引張...

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Published in高分子論文集 Vol. 49; no. 5; pp. 427 - 431
Main Authors 矢口, 直幸, 御船, 直人, 竹本, 喜一, 永井, 靖隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 高分子学会 25.05.1992
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ISSN0386-2186
1881-5685
DOI10.1295/koron.49.427

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Summary:スチレンブタジエンゴム (SBR) 及びエチレンプロピレンゴム (EPDM) 加硫物に80-100℃の熱劣化を与え, 強度特性, 伸張発熱温度, 及び損失係数などを測定し, これらの相関性を検討した結果, 以下の結論を得た. 1) 熱劣化を与えたSBR及びEPDMについて, 引張強さ及び破断時の伸びなどの物性が規格化した損失係数の最大値により1次式で表現された. このことは従来の天候劣化あるいは促進劣化を与えたSBRの場合の結果と同一であった. 2) SBR及びEPDMの最高伸張発熱温度も規格化した損失係数の最大値により1次式で表現された. 3) 最高伸張発熱温度を測定することによりゴムの引張強さを推定できる可能性が導かれた.
ISSN:0386-2186
1881-5685
DOI:10.1295/koron.49.427