左胸郭成形術後の慢性感染症に伴った気管支炎の1例

40歳で肺結核のため左胸郭成形術を受けた75歳の女性. 5年前より時々発熱・血痰が出現, 1年前より連日の血痰を認めるようになり, 次第に増量して50mlを越えるに至った. 黄色ブドウ球菌による左肺・胸膜の慢性感染症と診断した. 気管支鏡にて左主幹遠位部より末梢の粘膜に顆粒状の凹凸を伴う発赤・腫脹を認め, 左上・下幹は著明な狭窄を呈した. 気管支生検にて粘膜固有層に好中球・好酸球・リンパ球・形質細胞と多彩な肉芽組織様炎症所見を認めた....

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Published in気管支学 Vol. 21; no. 2; pp. 118 - 119
Main Authors 濱崎景, 筒井清行, 西久保公映, 竹内圭介, 馬場優, 井端英憲, 田口修, 足立幸彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.03.1999
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Summary:40歳で肺結核のため左胸郭成形術を受けた75歳の女性. 5年前より時々発熱・血痰が出現, 1年前より連日の血痰を認めるようになり, 次第に増量して50mlを越えるに至った. 黄色ブドウ球菌による左肺・胸膜の慢性感染症と診断した. 気管支鏡にて左主幹遠位部より末梢の粘膜に顆粒状の凹凸を伴う発赤・腫脹を認め, 左上・下幹は著明な狭窄を呈した. 気管支生検にて粘膜固有層に好中球・好酸球・リンパ球・形質細胞と多彩な肉芽組織様炎症所見を認めた.
ISSN:0287-2137