長期歯科保健活動実施地区におけるう蝕有病者率と口腔保健行動の変化について
静岡県金谷町では平成4年より, 3歳児をターゲットとしたう蝕予防事業を展開してきた. 内容は, (1)間食指導, (2)フッ化物含有歯磨剤の応用であった. 平成4年から2歳児の健康相談時に指導を行い, 平成5から11年までは妊婦に対して勉強会を開催した. 平成11年からは間食の休甘日を設定するとともに, 3歳児健診時にも指導を行った. 今回, 今までの事業を見直しさらには実態に即した事業を実践するために15年間の3歳児のう蝕有病者率と口腔保健行動について検討した. その結果, 3歳児のう蝕有病者率は平成1年52.5%から平成15年16.4%と減少した. 間食行動は改善傾向がみられるものの静岡県...
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Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 55; no. 3; pp. 212 - 213 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔衛生学会
30.07.2005
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ISSN | 0023-2831 |
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Summary: | 静岡県金谷町では平成4年より, 3歳児をターゲットとしたう蝕予防事業を展開してきた. 内容は, (1)間食指導, (2)フッ化物含有歯磨剤の応用であった. 平成4年から2歳児の健康相談時に指導を行い, 平成5から11年までは妊婦に対して勉強会を開催した. 平成11年からは間食の休甘日を設定するとともに, 3歳児健診時にも指導を行った. 今回, 今までの事業を見直しさらには実態に即した事業を実践するために15年間の3歳児のう蝕有病者率と口腔保健行動について検討した. その結果, 3歳児のう蝕有病者率は平成1年52.5%から平成15年16.4%と減少した. 間食行動は改善傾向がみられるものの静岡県と比較しては大きな変化はなかった. 歯磨き行動は静岡県と比較しても大きな改善傾向があり, 特にフッ化物配合歯磨剤の利用については有意に高い値を示していた. これらを基に今年度より5歳児を予防のターゲットとし, フッ化物応用を強化した事業の展開を始めた. |
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ISSN: | 0023-2831 |