"ISODINE(R)Gel"の歯周ポケット内細菌叢に与える影響について-歯周病原性細菌に対するDNA probeの臨床検査応用への検討

成人性歯周炎患者9名の歯周ポケット16部位を対象として, "ISODINE(R)Gel"を注入し, その歯周疾患罹患部位の臨床パラメーターおよび, 歯肉縁下ポケット中の細菌叢の動態について1週間にわたっての検索を行った. その結果, 歯肉溝滲出液は減少した. 細菌叢は, 総菌数が減少し, 形態学的分類においては球菌の比率の増加, 運動性桿菌の減少が観察された. "DNA probe"を用いた検索によればP. gingivalisは減少傾向を示したが, A. actinomycetemcomitans, P. intermediaは共に影響を受けなかった....

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 34; no. 2; pp. 437 - 445
Main Authors 小延裕之, 扇正一, 岩崎直弥, 青木護, 鴨井久一, 波多江新平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯周病学会 01.06.1992
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ISSN0385-0110

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Summary:成人性歯周炎患者9名の歯周ポケット16部位を対象として, "ISODINE(R)Gel"を注入し, その歯周疾患罹患部位の臨床パラメーターおよび, 歯肉縁下ポケット中の細菌叢の動態について1週間にわたっての検索を行った. その結果, 歯肉溝滲出液は減少した. 細菌叢は, 総菌数が減少し, 形態学的分類においては球菌の比率の増加, 運動性桿菌の減少が観察された. "DNA probe"を用いた検索によればP. gingivalisは減少傾向を示したが, A. actinomycetemcomitans, P. intermediaは共に影響を受けなかった.
ISSN:0385-0110