気管支脂肪腫の1例
症例は47歳の男性, 喫煙者. 検診X線写真の異常にてCTを施行, 右中葉気管支の腫瘤および中葉の完全無気肺とを認め, また, 腫瘤は低CT値を示した. 気管支鏡にて中葉気管支をほぼ閉塞するY-IV型ポリープを確認, 高周波スネアによるpolypectomyを施行した. 病理所見では, 成熟脂肪細胞を主体とした粘膜下腫瘍であり気管支脂肪腫と診断, また, 切除断端は腫瘍陰性であった. 切除2ヵ月後の気管支鏡では正常の粘膜修復像が観察され, CTでは中葉の含気は完全に回復していた....
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Published in | 気管支学 Vol. 21; no. 6; p. 426 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
25.09.1999
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-2137 |
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Summary: | 症例は47歳の男性, 喫煙者. 検診X線写真の異常にてCTを施行, 右中葉気管支の腫瘤および中葉の完全無気肺とを認め, また, 腫瘤は低CT値を示した. 気管支鏡にて中葉気管支をほぼ閉塞するY-IV型ポリープを確認, 高周波スネアによるpolypectomyを施行した. 病理所見では, 成熟脂肪細胞を主体とした粘膜下腫瘍であり気管支脂肪腫と診断, また, 切除断端は腫瘍陰性であった. 切除2ヵ月後の気管支鏡では正常の粘膜修復像が観察され, CTでは中葉の含気は完全に回復していた. |
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ISSN: | 0287-2137 |