急速加熱型石膏系埋没材の操作条件と鋳造体の精度および適合性
急速加熱型石膏系埋没材は, ワックスパターン埋没後20分で700℃の炉内にいきなり挿入し, 30分間係留すれば鋳造可能な鋳型が得られるため, 鋳造の作業時間を大幅に短縮できる. しかし, 指示通りの時間で鋳造作業を進められない場合を想定して, 埋没後から加熱開始までの時間を長くしたときの鋳造体の寸法精度および適合性への影響を調べた. その結果, リングライナーの裏装は大きな影響をおよぼすが, 加熱開始時間は20分から60分まで寸法精度および適合性に有意な影響を示さず, 用いた埋没材には作業時間関して多少許容範囲があることがわかった....
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Published in | 九州歯科学会雑誌 Vol. 59; no. 4; p. 179 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州歯科学会
25.10.2005
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ISSN | 0368-6833 |
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Summary: | 急速加熱型石膏系埋没材は, ワックスパターン埋没後20分で700℃の炉内にいきなり挿入し, 30分間係留すれば鋳造可能な鋳型が得られるため, 鋳造の作業時間を大幅に短縮できる. しかし, 指示通りの時間で鋳造作業を進められない場合を想定して, 埋没後から加熱開始までの時間を長くしたときの鋳造体の寸法精度および適合性への影響を調べた. その結果, リングライナーの裏装は大きな影響をおよぼすが, 加熱開始時間は20分から60分まで寸法精度および適合性に有意な影響を示さず, 用いた埋没材には作業時間関して多少許容範囲があることがわかった. |
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ISSN: | 0368-6833 |