肺癌精査中に偶然発見された気管支内脂肪腫の1例

症例は72歳, 男性. 発熱と胸部X線写真での異常陰影を主訴に当院を紹介された. 胸部X線写真上, 左下葉に腫瘤影が認められた. 抗生物質の点滴にて加療しながら気管支鏡を行ったところ, 左下葉B^10 入口部に腫瘤が認められ, 同部の生検にて扁平上皮癌と診断されたが, 左舌区支にも表面平滑で半球状の腫瘤が認められた. この部の生検で脂肪組織が得られ, 脂肪腫が疑われた. 当院外科にて左下葉切除と舌区支スリーブ切除が行われ, 切除標本にて上記の診断が確定した....

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Published in気管支学 Vol. 23; no. 1; p. 89
Main Authors 細沼賢一, 滝瀬淳, 牧元毅之, 増渕健, 稲沢正士, 上吉原光宏, 伊藤秀明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.01.2001
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Summary:症例は72歳, 男性. 発熱と胸部X線写真での異常陰影を主訴に当院を紹介された. 胸部X線写真上, 左下葉に腫瘤影が認められた. 抗生物質の点滴にて加療しながら気管支鏡を行ったところ, 左下葉B^10 入口部に腫瘤が認められ, 同部の生検にて扁平上皮癌と診断されたが, 左舌区支にも表面平滑で半球状の腫瘤が認められた. この部の生検で脂肪組織が得られ, 脂肪腫が疑われた. 当院外科にて左下葉切除と舌区支スリーブ切除が行われ, 切除標本にて上記の診断が確定した.
ISSN:0287-2137