各種成分採血装置による血小板採取について
演者らはこれまで成分採血装置について, 各機種別に効率的な血漿および血小板の採取条件等について検討を行い, 献血者側の条件(血小板数, Ht値および性別等)により血小板収量, 白血球の混入量, 採血時間および処理血液量等が変動することを見いだした. そこで, 今回はこれまでの結果をもとに, 各種の成分採血装置を解析し, 安全かつ効率的な血液センターでの血小板採取法について検討したので報告する. [方法]本研究ではHaemonetics PCS, V-50, Fenwal CS-3000およびCOBE2997を用いて多血小板血漿および血小板採取をおこなった. 血小板数, 白血球数, Ht値はSy...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 35; no. 2; p. 295 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
01.05.1989
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Summary: | 演者らはこれまで成分採血装置について, 各機種別に効率的な血漿および血小板の採取条件等について検討を行い, 献血者側の条件(血小板数, Ht値および性別等)により血小板収量, 白血球の混入量, 採血時間および処理血液量等が変動することを見いだした. そこで, 今回はこれまでの結果をもとに, 各種の成分採血装置を解析し, 安全かつ効率的な血液センターでの血小板採取法について検討したので報告する. [方法]本研究ではHaemonetics PCS, V-50, Fenwal CS-3000およびCOBE2997を用いて多血小板血漿および血小板採取をおこなった. 血小板数, 白血球数, Ht値はSysmex E-5000を用いて測定した. [成績および考察]1)COBE2997での血小板収量は良好であるが, 白血球の混入量が多く, 比較的採血に長時間を要する. 2)多血小板血漿採取では, 血小板採取と比較して単位血小板収量当たりの白血球混入量が多い. 3)Haemonetics V-50およびFenwal CS-3000による血小板採取ではその収量は一定し, かっ白血球混入量も少ない. しかしV-50では献血者の選択が必要である. 4)血小板採取では目的血小板収量を設定することにより, その採取時間を短縮することが可能である. |
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ISSN: | 0546-1448 |