気管支鏡(TBLB)にて診断した気管支アミロイドーシスの1症例

今回我々は気管支鏡(TBLB)にて診断した気管支アミロイドーシスの1例を経験した. 症例は69歳, 男性. 労作時呼吸困難を主訴に来院され, 胸部X線で右下肺野に結節影を認め, CTでは気管分岐部から主気管支の壁肥厚・右下葉に石灰化を認め, 気管支アミロイドーシスが疑われた. 気管支鏡では気管分岐部から右下葉まで全周性に黄色隆起が認められ, 内腔の狭窄を認めた. 同部を生検したところ, 気管支粘膜下にエオジン好性で無構造の沈着物を認め, アミロイドーシスと診断した. 初発部位が気管支であるアミロイドーシスは大変貴重な症例だと考え, 若干の文献的考察を加え報告する....

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Published in気管支学 Vol. 23; no. 4; p. 400
Main Authors 粟屋禎一, 大宇根晃雅, 城戸貴志, 満田一博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.2001
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ISSN0287-2137

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Summary:今回我々は気管支鏡(TBLB)にて診断した気管支アミロイドーシスの1例を経験した. 症例は69歳, 男性. 労作時呼吸困難を主訴に来院され, 胸部X線で右下肺野に結節影を認め, CTでは気管分岐部から主気管支の壁肥厚・右下葉に石灰化を認め, 気管支アミロイドーシスが疑われた. 気管支鏡では気管分岐部から右下葉まで全周性に黄色隆起が認められ, 内腔の狭窄を認めた. 同部を生検したところ, 気管支粘膜下にエオジン好性で無構造の沈着物を認め, アミロイドーシスと診断した. 初発部位が気管支であるアミロイドーシスは大変貴重な症例だと考え, 若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:0287-2137