低ナトリウム血症を契機に診断されたFSH産生下垂体腫瘍の1例

73歳,女性.主訴は全身倦怠感.血清Na119mEq/lにて入院. ACTH,コルチゾールとも低値,日内変動も消失. LH低値, FSH673mIU/mlと著明高値.四者負荷試験ではLHは低反応, FSHは高値低反応, ACTHとTSHは視床下部性機能不全のパターン.頭部MRIで下垂体部に鞍上部へ進展する腫瘍を認めた.本例の如く著明なFSH高値を示すgonadotroph adenomaの報告は少なく貴重と思われる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 91; no. 1; pp. 480 - 482
Main Authors 中村, 麻友美, 稲垣, 朱実, 江崎, 幸生, 田口, 晴子, 坂野, 僚一, 加藤, 朋子, 板津, 武晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.01.2002
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Summary:73歳,女性.主訴は全身倦怠感.血清Na119mEq/lにて入院. ACTH,コルチゾールとも低値,日内変動も消失. LH低値, FSH673mIU/mlと著明高値.四者負荷試験ではLHは低反応, FSHは高値低反応, ACTHとTSHは視床下部性機能不全のパターン.頭部MRIで下垂体部に鞍上部へ進展する腫瘍を認めた.本例の如く著明なFSH高値を示すgonadotroph adenomaの報告は少なく貴重と思われる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.91.480