辺縁性歯周炎罹患歯肉中のα-tocopherol 量の変動について

生体膜中に広く分布しているビタミンEについては, 数多くの研究がなされているが, 歯周疾患との関連について不明な点が多い。そこで著者は歯肉中α-tocopherol を定量し, その量と臨床症状との関係を比較検討した。 その結果, thin layer chromatography を用いて, 歯肉中α-tocopherol の存在を認め, また歯周ポケットの深さ, 歯肉の炎症程度および歯肉の出血指数などの臨床症状および性別, 年齢に対する歯肉中α-tocopherol 量との関係は, 男女とも50歳まで, その臨床症状の増悪に併いその量は減少する傾向が認められたが, 50歳以上では, 逆の傾...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 25; no. 1; pp. 178 - 184
Main Author 藤川, 謙次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯周病学会 28.03.1983
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ISSN0385-0110
1880-408X
DOI10.2329/perio.25.178

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Summary:生体膜中に広く分布しているビタミンEについては, 数多くの研究がなされているが, 歯周疾患との関連について不明な点が多い。そこで著者は歯肉中α-tocopherol を定量し, その量と臨床症状との関係を比較検討した。 その結果, thin layer chromatography を用いて, 歯肉中α-tocopherol の存在を認め, また歯周ポケットの深さ, 歯肉の炎症程度および歯肉の出血指数などの臨床症状および性別, 年齢に対する歯肉中α-tocopherol 量との関係は, 男女とも50歳まで, その臨床症状の増悪に併いその量は減少する傾向が認められたが, 50歳以上では, 逆の傾向が認められた。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.25.178