尋常性乾癬の経過中に発見された原発性胆汁性肝硬変の1男性例

症例は43歳男性,尋常性乾癬の加療中であったが,皮疹が増悪したために当院皮膚科を受診し肝機能障害を指摘された.皮膚掻痒感や黄疸などの自覚症状は認めなかったが, AMAが陽性であり,組織学的にCNSDCを認めたことから肝障害の原因はPBCと診断した.本症例は免疫制御機構の欠陥により尋常性乾癬とPBCが合併し,二つの臓器組織の障害が起こったものと推定された....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 82; no. 6; pp. 909 - 910
Main Authors 岡庭, 信司, 高松, 正人, 藤田, 和丸, 宮田, 佳典, 小山, 恒男, 山田, 繁, 磯村, 孝二, 石亀, 廣樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.06.1993
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Summary:症例は43歳男性,尋常性乾癬の加療中であったが,皮疹が増悪したために当院皮膚科を受診し肝機能障害を指摘された.皮膚掻痒感や黄疸などの自覚症状は認めなかったが, AMAが陽性であり,組織学的にCNSDCを認めたことから肝障害の原因はPBCと診断した.本症例は免疫制御機構の欠陥により尋常性乾癬とPBCが合併し,二つの臓器組織の障害が起こったものと推定された.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.82.909