躯幹筋 (同側広背筋) を使用した気管支楔状形成吻合部被覆術について

同側広背筋を用いて気管支形成吻合部を被覆する術式を考案した. 開胸時に広背筋を温存するいわゆるmuscle-spaoing 開胸術を施行した後, この温存した広背筋を第3肋間より誘導し, 楔状切除した気管支吻合部に縫着することにより, 術後気管支瘻を予防することを目的とした.この術式をこれまで右上葉支口に腫瘍の存在した3例に施行し, 全例術後経過良好であり, 血管造影でも良好な血流が得られ有用と考えられたのでeその術式について前告する....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 8; no. 2; pp. 185 - 189
Main Authors 三崎, 拓郎, 美濃, 一博, 津田, 基晴, 山本, 恵一, 池谷, 朋彦, 小山, 信二, 杉山, 茂樹, 宮本, 直樹
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 15.03.1994
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ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.8.185

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Summary:同側広背筋を用いて気管支形成吻合部を被覆する術式を考案した. 開胸時に広背筋を温存するいわゆるmuscle-spaoing 開胸術を施行した後, この温存した広背筋を第3肋間より誘導し, 楔状切除した気管支吻合部に縫着することにより, 術後気管支瘻を予防することを目的とした.この術式をこれまで右上葉支口に腫瘍の存在した3例に施行し, 全例術後経過良好であり, 血管造影でも良好な血流が得られ有用と考えられたのでeその術式について前告する.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.8.185