核酸抽出機とReal-time detection PCR法を用いたHTLV-1プロウイルスDNAの検出

「目的」 我々はHBVとHCVの迅速核酸検出検査法として, 自動核酸抽出機+Real-time detection PCR法(以下Taq Man PCR)で, 全工程をほぼ自動で行うシステムを構築してきた. さらに同システムで, ヒトT細胞白血病ウイルスタイプ1(HTLV-1)ゲノムの検出法を開発した. 「材料と方法」 EDTA加全血と, 分離剤入り採血管に採血/分取, 凍結した検体(以下保管検体)を用いた. 保管検体は融解後上清と分離剤を除き, 血球層を同容量のPBSに浮遊して用いた. 核酸の自動抽出にはキアゲン社のBio Robot 9604とQI-Aamp 8 DNA Blood Bio...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 221
Main Authors 松本千恵子, 塩沢理英子, 光永滋樹, 市川明子, 内田茂治, 中島一格, 田所憲治, 十字猛夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
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ISSN0546-1448

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Summary:「目的」 我々はHBVとHCVの迅速核酸検出検査法として, 自動核酸抽出機+Real-time detection PCR法(以下Taq Man PCR)で, 全工程をほぼ自動で行うシステムを構築してきた. さらに同システムで, ヒトT細胞白血病ウイルスタイプ1(HTLV-1)ゲノムの検出法を開発した. 「材料と方法」 EDTA加全血と, 分離剤入り採血管に採血/分取, 凍結した検体(以下保管検体)を用いた. 保管検体は融解後上清と分離剤を除き, 血球層を同容量のPBSに浮遊して用いた. 核酸の自動抽出にはキアゲン社のBio Robot 9604とQI-Aamp 8 DNA Blood Bio Rbot kitを用いた. PCRには抽出核酸約0.5μg, またはプラスミドに組み込んだpX領域DNAを用いた. Taq Man PCRはpX領域を対象に, Aplid Bio Systems社のPRISM 7700で行った. 抗体検査はEIAおよびIF法を行った.
ISSN:0546-1448