脳磁図の有限要素法による順・逆解析

生体外の磁場分布あるいは電位分布から電流源の分布を求める問題は逆問題と呼ばれている. しかし, 逆問題は唯一解を持たないことが知られている. そこで, 適当なモデルを想定し, 実際の測定とどう結びつけるかが重要となってくる. 順問題の解析方法はいろいろあるが, 生体における境界の複雑性から有限要素法が最適である. 今回, 有限要素法を用いて. 脳内に単一双極子を配置した場合の頭皮法線成分の磁場分布(脳磁図)を求めた. また, ビオサバールの法則による理論的な解との比較を行い, 数値計算結果の精度を計算し, 有限要素法による順解析の正確さを確認することができた....

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 16; no. 3; p. 46
Main Authors 田代洋行, 宮崎保光, 口脇博治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.09.1995
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ISSN0288-6200

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Summary:生体外の磁場分布あるいは電位分布から電流源の分布を求める問題は逆問題と呼ばれている. しかし, 逆問題は唯一解を持たないことが知られている. そこで, 適当なモデルを想定し, 実際の測定とどう結びつけるかが重要となってくる. 順問題の解析方法はいろいろあるが, 生体における境界の複雑性から有限要素法が最適である. 今回, 有限要素法を用いて. 脳内に単一双極子を配置した場合の頭皮法線成分の磁場分布(脳磁図)を求めた. また, ビオサバールの法則による理論的な解との比較を行い, 数値計算結果の精度を計算し, 有限要素法による順解析の正確さを確認することができた.
ISSN:0288-6200