輸血業務の当直体制

「目的」輸血に関する医療過誤が時々, 報告されるが, 当院の夜間・休日の輸血業務は長い間担当医に依頼しており, 決して安全な体制とは言えなかった. 輸血部技師7名で, 輸血業務の当直体制を実施することは困難であったので, 検査部と合同(約70名)で当直体制を開始したので報告する. 「方法」検査部は1989年より生化学, 血算, 凝固, ガス分析の当直体制を2名で実施した. 1999年4月より輸血部技師を加え, 輸血業務を含めた当直体制を3名で開始した. 輸血業務は, 1)ABO,Rho(D)型2)交差適合試験(アルブミンークームス法の主試験およびセグメントのABO型確認)3)放射線照射4)輸血...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 2; p. 183
Main Authors 曽根伸治, 松橋美佳, 名倉豊, 日暮公野, 早川雅之, 宮下恵美子, 宮本光子, 奥山マチ子, 柴田洋一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2000
Online AccessGet full text
ISSN0546-1448

Cover

More Information
Summary:「目的」輸血に関する医療過誤が時々, 報告されるが, 当院の夜間・休日の輸血業務は長い間担当医に依頼しており, 決して安全な体制とは言えなかった. 輸血部技師7名で, 輸血業務の当直体制を実施することは困難であったので, 検査部と合同(約70名)で当直体制を開始したので報告する. 「方法」検査部は1989年より生化学, 血算, 凝固, ガス分析の当直体制を2名で実施した. 1999年4月より輸血部技師を加え, 輸血業務を含めた当直体制を3名で開始した. 輸血業務は, 1)ABO,Rho(D)型2)交差適合試験(アルブミンークームス法の主試験およびセグメントのABO型確認)3)放射線照射4)輸血用血液の管理, 供給とした. 日中の時間帯(日直)の輸血業務は, 輸血部技師が担当し, 夜間時間帯(宿直)は検査部と合同の3名体制で行った.
ISSN:0546-1448