A male junior tennis player of osteochondritis dissecans of the capitellum detected in the medical check and treated using cast immobilization: a case report
今回,男子ジュニアテニス選手において,テニス検診で検出された離断性骨軟骨炎(OCD)に対し,ギプス固定による保存療法を行い,早期に画像が治癒し,テニス復帰した1例を経験したので報告する.症例は13歳の男子ジュニアテニス選手である. 超音波を用いたテニス検診でOCDが検出され,当科を初診した.X線,CT,およびMRI検査にて無症候性の安定型OCDと診断した.右肘痛がないことと本人の希望のため,テニスを継続した.検診後4か月からテニスを休止し,ギプス固定を5週間行った.その後,サーブなどのテニスを徐々に再開したが,日常生活ではスプリント固定を3か月行った.スプリント後3か月の単純X線像で,OCDは...
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Published in | Journal of Japan Elbow Society Vol. 30; no. 2; pp. 262 - 266 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Japan Elbow Society
2023
日本肘関節学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-7324 2434-2262 |
DOI | 10.24810/jelbow.30.2_262 |
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Summary: | 今回,男子ジュニアテニス選手において,テニス検診で検出された離断性骨軟骨炎(OCD)に対し,ギプス固定による保存療法を行い,早期に画像が治癒し,テニス復帰した1例を経験したので報告する.症例は13歳の男子ジュニアテニス選手である. 超音波を用いたテニス検診でOCDが検出され,当科を初診した.X線,CT,およびMRI検査にて無症候性の安定型OCDと診断した.右肘痛がないことと本人の希望のため,テニスを継続した.検診後4か月からテニスを休止し,ギプス固定を5週間行った.その後,サーブなどのテニスを徐々に再開したが,日常生活ではスプリント固定を3か月行った.スプリント後3か月の単純X線像で,OCDはほぼ治癒していたため,完全復帰を許可した.検診後1年7か月で,右肘痛なく,パフォーマンスも良好であった.本症例の結果から,無症候性の安定型OCDにはギプスによる保存治療が有効である可能性がある. |
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ISSN: | 1349-7324 2434-2262 |
DOI: | 10.24810/jelbow.30.2_262 |