喉頭癌に対するレーザー手術

耳鼻咽咽喉科領域における外科的治療手段の一つとしてのCO_2 レーザーの応用は, 1972年にStrongらが初めて報告しており, その後CO_2 レーザー装置の開発, 改良にともない本邦においても数々の臨床報告がなされている. とりわけ, 喉頭はレーザー手術の良き対象器官であり, 本学耳鼻咽喉科学教室でも1985年以来, 喉頭癌, 特に声門癌に対してラリンゴマイクロサージャリ一下にCO_2 レーザーを用いた治療を採用している. CO_2 レーザー導入前はT1a,T1bと一部のT2の症例に対して放射線療法を行なっていた. 1977年3月から1987年10月までの間に放射線単独治療を行った症例は...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 10; no. 2; p. 45
Main Authors 西前忠英, 米川紘子, 飯田覚, 太田文彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 01.09.1989
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Summary:耳鼻咽咽喉科領域における外科的治療手段の一つとしてのCO_2 レーザーの応用は, 1972年にStrongらが初めて報告しており, その後CO_2 レーザー装置の開発, 改良にともない本邦においても数々の臨床報告がなされている. とりわけ, 喉頭はレーザー手術の良き対象器官であり, 本学耳鼻咽喉科学教室でも1985年以来, 喉頭癌, 特に声門癌に対してラリンゴマイクロサージャリ一下にCO_2 レーザーを用いた治療を採用している. CO_2 レーザー導入前はT1a,T1bと一部のT2の症例に対して放射線療法を行なっていた. 1977年3月から1987年10月までの間に放射線単独治療を行った症例は28例であり, このうちT1a14例中3例, T211例中1例は再発したため喉頭全摘術お行なっており放射線治療で腫瘍が制御出来なかった例である.
ISSN:0288-6200