On the Effect of Enzyme Action Applied for Cooking the Rice
i 市販の炊飯酵素剤は、陶洗後の白米に加え30分間の放置及び炊飯完了時までに、澱粉の一部をデキストリンに分解するが、麦芽糖までの分解は非常に少い。ii デキストリン量は白米のみの炊飯で510mg%であったが、これに酵素剤を用いた場合は3.4~3.7倍量を示した。ジアスターゼの場合は6.8倍で、酵素剤はその50~56%分解力に相当する。iii デキストリンの増加は、飯の味と触覚に影響を与えるものと思われる。この食味の変化は人によって好まれもし、嫌われもする。iv 蛋白質分解力はペプシン・塩酸法によって測定したが、使用したペプシン溶液の45~49%に相当する消化率を示した。...
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Published in | Journal of Home Economics of Japan Vol. 11; no. 6; pp. 452 - 454 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
一般社団法人 日本家政学会
1960
The Japan Society of Home Economics |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0449-9069 1884-7870 |
DOI | 10.11428/jhej1951.11.452 |
Cover
Summary: | i 市販の炊飯酵素剤は、陶洗後の白米に加え30分間の放置及び炊飯完了時までに、澱粉の一部をデキストリンに分解するが、麦芽糖までの分解は非常に少い。ii デキストリン量は白米のみの炊飯で510mg%であったが、これに酵素剤を用いた場合は3.4~3.7倍量を示した。ジアスターゼの場合は6.8倍で、酵素剤はその50~56%分解力に相当する。iii デキストリンの増加は、飯の味と触覚に影響を与えるものと思われる。この食味の変化は人によって好まれもし、嫌われもする。iv 蛋白質分解力はペプシン・塩酸法によって測定したが、使用したペプシン溶液の45~49%に相当する消化率を示した。 |
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ISSN: | 0449-9069 1884-7870 |
DOI: | 10.11428/jhej1951.11.452 |