全身振動曝露による胃運動抑制作用
ブルドーザ等の運転に伴う全身振動の消化器への影響を検討するため, 健康被験者を対象に全身振動曝露実験を行い胃電図(Electro-gastrography:EGG)と胃内圧を測定した. 振動は加速度一定(1.0ms^-2 )で, 周波数4,8,16Hzの正弦垂直振動を空腹及び摂食(固形食80g, 135立方センチメートル, 400kcal)条件下に10分間づつ曝露させた. 空腹時, 周波数4及び8Hzの振動曝露はEGGの振幅とそのパワースペクトルの正常成分(slow wave)を減少させた. 摂食時, 振動曝露時の反応は空腹時に類似していたが, 内圧は振動中に1Hz前後の周期的変化を示した....
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Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 42; no. 5; pp. 210 - 211 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本産業衛生学会
20.09.2000
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Summary: | ブルドーザ等の運転に伴う全身振動の消化器への影響を検討するため, 健康被験者を対象に全身振動曝露実験を行い胃電図(Electro-gastrography:EGG)と胃内圧を測定した. 振動は加速度一定(1.0ms^-2 )で, 周波数4,8,16Hzの正弦垂直振動を空腹及び摂食(固形食80g, 135立方センチメートル, 400kcal)条件下に10分間づつ曝露させた. 空腹時, 周波数4及び8Hzの振動曝露はEGGの振幅とそのパワースペクトルの正常成分(slow wave)を減少させた. 摂食時, 振動曝露時の反応は空腹時に類似していたが, 内圧は振動中に1Hz前後の周期的変化を示した. 短時間の全身振動の曝露は胃平滑筋活動を抑制し, 収縮波に影響を与えた. それらの反応は, 振動周波数と胃運動との共振, および振動ストレスによる神経内分泌因子の反応増大によることが示唆された. |
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ISSN: | 1341-0725 |