イムノブロット法を用いたLDHのC末端部アミノ酸配列の解析

〔目的〕従来, 各種タンパク質のC末端部アミノ酸配列の解析法には, アンヒドロトリプシン-アガロースアフィニティーゲルを用い末端部ペプチドを選択的に単離して分析する方法1)やトリチウム標識法2)および質量分析装置を用いた方法3)などが報告されている. 今回, イムノブロット法で同定分離したC末端部のペプチドをEdman法により解析する方法について, メクラウナギ(Myxine garmani)の骨格筋LDHを用いて基礎的検討を試みたので報告する. [材料および方法]メクラウナギ骨格筋は10%ショ糖液でホモジネート後, 75%飽和硫安にて塩析透析し, その濃縮液を用いてDEAE-セルロースおよび...

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Published in生物物理化学 Vol. 37; no. 5; p. 318
Main Authors 高浜康弘, 今井利夫, 吉田光孝, 蓮見賢一郎, 櫻林郁之介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本電気泳動学会 01.10.1993
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ISSN0031-9082

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Summary:〔目的〕従来, 各種タンパク質のC末端部アミノ酸配列の解析法には, アンヒドロトリプシン-アガロースアフィニティーゲルを用い末端部ペプチドを選択的に単離して分析する方法1)やトリチウム標識法2)および質量分析装置を用いた方法3)などが報告されている. 今回, イムノブロット法で同定分離したC末端部のペプチドをEdman法により解析する方法について, メクラウナギ(Myxine garmani)の骨格筋LDHを用いて基礎的検討を試みたので報告する. [材料および方法]メクラウナギ骨格筋は10%ショ糖液でホモジネート後, 75%飽和硫安にて塩析透析し, その濃縮液を用いてDEAE-セルロースおよび5AMP-セファロース4Bカラムクロマトグラフィーにより精製した. ペプチド類はブタ骨格筋LDHのC末端部ペプチドS-A-D-T-L+G-I-Q-Kをはじめ5種類のペプチドをFmoc法によりミリジェンバイオサーチ社製9050型シンセサイザを用いて合成し, 常法に従い各ペプチドに対するポリおよびモノクローナル抗体(invivo免疫法)を作製した.
ISSN:0031-9082