Advance in diagnosis and treatment of arrhythmia

不整脈の診断と治療の進歩は, ホルター心電図を始めと視る診断医療機器がコンピュターの発達とともに次世代に移り, 精度は向上し, 治療機器も小型化してきている。さらに分子生物学の発展もこの分野にとりいれられ, 不整脈の発生する病態の解明に応用されている。他方, 治療面では, 電気生理学的研究の進歩が著しく, カテーテルを用いた不整脈の焼灼術は, 普通に施行されるようになってきた。さらに植え込み型除細動器については, その使用が最近厚生省で認可されたので, 今後ますます普及すると思われる。本稿ではこうした背景を踏まえて, 最初に, わが国と北米の循環器学会で発表された演題より不整脈の分野の内容を分...

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Published inJournal of the Japanese Association for Cerebro-cardiovascular Disease Control Vol. 34; no. 1; pp. 16 - 24
Main Authors 栗田 明, 高瀬 凡平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published The Japanese Association for Cerebro-cardiovascular Disease Control 1999
社団法人 日本循環器管理研究協議会
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Summary:不整脈の診断と治療の進歩は, ホルター心電図を始めと視る診断医療機器がコンピュターの発達とともに次世代に移り, 精度は向上し, 治療機器も小型化してきている。さらに分子生物学の発展もこの分野にとりいれられ, 不整脈の発生する病態の解明に応用されている。他方, 治療面では, 電気生理学的研究の進歩が著しく, カテーテルを用いた不整脈の焼灼術は, 普通に施行されるようになってきた。さらに植え込み型除細動器については, その使用が最近厚生省で認可されたので, 今後ますます普及すると思われる。本稿ではこうした背景を踏まえて, 最初に, わが国と北米の循環器学会で発表された演題より不整脈の分野の内容を分析し, その動向を探り, ついで不整脈の診断と治療の進歩について概略する。
ISSN:0914-7284
DOI:10.11381/jjcdp1974.34.16