ヒトリンパ球の抗体産生への白血球抽出物の影響

ヒト白血球抽出物には, Transfer Factorをはじめ種々の生物学的活性成分の存在することが報告されている. 今回, 我々はPWM添加ヒトリンパ球培養における抗体産生に対する白血球抽出物の影響を検討した. 方法:ULE(Ultranltrated Leukocyte Extracts)の作製は, Lawrenceの方法に準じた白血球抽出物を分画分子量10,000および5,000daltonのDiaflo膜で限外濾過し, C-ULE(M.W.<10,000), L-ULE(5,000<M.W.<10,000)およびS-ULE(M.W.<5,000)に分離した. 末...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 31; no. 1; pp. 48 - 50
Main Authors 乾治郎, 栗林恒一, 片山裕之, 西本行夫, 大野友彦, 斎藤晃治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.03.1985
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Summary:ヒト白血球抽出物には, Transfer Factorをはじめ種々の生物学的活性成分の存在することが報告されている. 今回, 我々はPWM添加ヒトリンパ球培養における抗体産生に対する白血球抽出物の影響を検討した. 方法:ULE(Ultranltrated Leukocyte Extracts)の作製は, Lawrenceの方法に準じた白血球抽出物を分画分子量10,000および5,000daltonのDiaflo膜で限外濾過し, C-ULE(M.W.<10,000), L-ULE(5,000<M.W.<10,000)およびS-ULE(M.W.<5,000)に分離した. 末梢血リンパ球は, Ficall-Hypaque法により分離し, Mediumに浮遊させ, プラスチックディシュに加えその付着性により非付着細胞と付着細胞を分離した. また, T細胞・非T細胞の分離は, 羊赤血球にてロゼット形成後Ficoll-Hypaque比重遠沈法で得た. B細胞の精製には, 非T細胞をOKT3と家兎補体の処理により, また, T細胞中のOKT4+細胞とOKT8+細胞の精製には, T細胞をOKT8, OKT4と家兎補体の処理によりnegative selection法を実施して得た.
ISSN:0546-1448